【美容院選びで解決】カラー失敗をやり直したい人へ！失敗理由と成功のコツ

カラーの失敗ってどんなとき？

イメージと違う色になった

美容院でカラーをお願いしたのに、「こんな色、頼んでない！」と感じた経験はありませんか？イメージと仕上がりのズレは、カラーの失敗の中でも特によくあるケースです。その原因はさまざまで、たとえば自分の髪質や元の髪色、使用された薬剤、そして美容師とのイメージの共有不足などが挙げられます。

とくに言葉だけで「アッシュ系」や「落ち着いたブラウン」といった抽象的なオーダーをしてしまうと、美容師との間で認識に差が生まれることがあります。アッシュといっても寒色寄りからやや緑っぽい色まで幅広く、落ち着いたブラウンも人によって暗さの基準が違うのです。

このようなミスマッチを防ぐには、できるだけ具体的な写真やカラー見本を提示することが大切です。また、美容師に自分のライフスタイル（職場での制限やお手入れの頻度など）も伝えると、仕上がりとのズレを防ぎやすくなります。

もしすでにイメージと違う色に染まってしまった場合は、あわてずに美容師に相談を。場合によっては同じ美容院で修正できることもありますし、難しい場合は別の美容院に相談する選択肢もあります。髪の状態を見てから適切な施術を受けることが、ダメージを最小限に抑えるポイントです。

色ムラが目立ってしまった

カラーリングで一番見た目に影響するのが「色ムラ」。全体的にムラがあると、どうしても素人感が出てしまいます。色ムラの原因には、前回のカラーの残り具合、ブリーチ歴、髪のダメージ具合、さらには塗布時間の違いなど、さまざまな要素が絡みます。

特にリタッチ（根元染め）を希望した場合や、セルフカラーとの併用歴があると、根元と毛先で色が大きく違ってしまうケースがあります。また、サロンでも経験の浅い美容師だと塗布技術に差が出ることがあり、その結果としてムラになってしまうことも。

色ムラは修正に高度な技術を要するため、やり直しを希望する場合は、カラーに特化した経験豊富な美容師を選ぶのがおすすめです。事前にインスタグラムやサロンの公式サイトで「カラー補正」「ムラ修正」などの事例をチェックし、自分と似たようなケースを得意としている美容師を探すと失敗が少なくなります。

また、ムラになった部分に何度も薬剤を重ねると髪へのダメージが深刻化するので、一度で完璧に修正しようとせず、段階的に補正していく方が髪にやさしい方法です。

髪が予想以上に傷んだ

カラー後に「髪がパサパサ」「指通りが悪くなった」「切れ毛が増えた」と感じたら、カラーの施術によって髪に大きなダメージが入ってしまった可能性があります。特にブリーチを使ったダブルカラーや、強めの脱色剤を使用した場合は、髪のキューティクルが剥がれやすく、ダメージが一気に進行します。

また、カラー剤に含まれるアルカリ剤や過酸化水素の影響で、髪の内部が空洞化し、手触りやツヤが一気に低下することも。そうなるとカラーの発色も悪くなり、色落ちも早くなってしまいます。

このような場合、まずはこれ以上のダメージを避けるためにカラーのやり直しを急がない方が良いこともあります。トリートメントで髪の内部補修を行いながら、1〜2週間程度の間を空けるのが理想です。

また、美容院に行く際は「髪が傷んでいる状態だけど、カラーをやり直したい」という旨を正直に伝えましょう。美容師は髪のダメージ具合に応じて、最適な薬剤や補修メニューを提案してくれるはずです。

明るすぎ・暗すぎの失敗

「思っていたよりも明るくなりすぎた」「逆に、暗くなりすぎて重たい印象になってしまった」というのも、カラー失敗の定番です。これはトーンの設定ミスが主な原因で、髪のベースの色、ダメージの有無、そして使用する薬剤の強さによって発色は変わってきます。

とくに暗すぎた場合のやり直しは注意が必要です。暗い色素が髪にしっかり残ってしまっていると、明るくするために強い脱染剤やブリーチが必要となり、さらなるダメージを招くリスクがあります。

明るすぎる場合は、比較的簡単に色を足してトーンダウンできますが、自然な色合いにするには調整が必要です。いずれにしても、美容師と細かいトーンイメージ（明るさレベル）を写真などで共有することが大切です。

明るさの希望を伝えるときは、「今より少し暗め」や「やわらかい感じで明るめに」など、あいまいな表現は避け、レベル7のブラウンなど数字付きで伝えるのがおすすめです。

時間が経つと変な色になる

最初はキレイだったのに、1週間も経たないうちに「オレンジっぽくなった」「緑っぽい」「黄ばみが強い」など、カラーの変色が気になる人も多いはず。これは染料の退色や、髪のダメージ状態、シャンプーの種類などさまざまな要因が関係しています。

たとえばアッシュ系やグレー系は色素が薄く、退色すると黄色っぽさが目立ちます。逆に緑っぽくなる場合は、赤みを抑えるカラー剤が強く効いていた可能性があります。

変色を防ぐには、紫シャンプーやカラーケアシャンプーの使用が効果的です。また、カラー後1週間は洗浄力の強いシャンプーを避ける、アイロンの温度を控えるなどのケアを徹底することで、美しい色味をキープしやすくなります。

変色してしまった場合でも、美容院でトナーや色補正を行うことで元の印象に戻すことが可能です。早めに相談すれば、髪に負担をかけずに済む場合もあるので、「もう少し様子を見よう」と思わずに行動するのがポイントです。

別の美容院に行くのはアリ？ナシ？

美容師目線で見た「やり直し」の現実

カラーの仕上がりに満足できず、「別の美容院でやり直したい」と考えるのは自然なことです。しかし、美容師目線で見ると、やり直しには実は複雑な事情があります。まず、カラーの失敗がどこにあるかを判断するには、前回の施術の内容や使われた薬剤を知る必要があります。これらの情報がないと、思い通りの修正が難しいケースも多いのです。

また、美容師側も「前の美容院で失敗したカラー」を修正するというプレッシャーがあります。髪の状態が悪ければなおさらで、完璧な修正は難しいこともあります。さらに、前の美容院との関係を気にして、やり直しを断られることもまれにあります。

それでも、「このままじゃ納得できない」「大切な予定が控えている」などの理由がある場合、別の美容院に相談するのは十分アリです。実際、他店のカラー修正を専門的に行っている美容師も多く、インスタやGoogleマップの口コミなどを見れば、実績を確認できます。

重要なのは、美容師に前回のカラー内容と自分の希望を正確に伝えること。そして、髪の状態を見ながら最適な方法を提案してくれる美容師を選ぶことです。信頼できるプロに出会えれば、カラーのやり直しはきっと満足いく結果になるでしょう。

他店での修正はどこまでできる？

他の美容院でカラーの修正をお願いする際、どこまで対応してもらえるのか不安になる人もいるでしょう。実際のところ、他店でのカラー修正は「技術力」と「髪の状態」によって大きく結果が変わってきます。

たとえば、明るすぎたカラーを落ち着かせる「トーンダウン」は比較的簡単に対応可能です。しかし、暗すぎた色を明るくする「トーンアップ」や、ムラのあるカラーの修正、変色した色味を戻すといった複雑なケースでは、髪の状態を慎重に見極めた上で段階的な施術が必要になることも。

また、前回のカラーで使った薬剤の種類や回数、ブリーチの有無などがわからないと、美容師側も適切な判断ができません。そのため、カラー履歴や使用したカラー剤の情報をできるだけ詳しく伝えることが大切です。

さらに、髪のダメージが進んでいる場合は、やり直しの施術がかえって髪に負担をかけてしまうこともあります。そんなときは無理に1回で直そうとせず、トリートメントなどでケアを優先するのも選択肢のひとつです。

他店でのカラー修正は、美容師のカウンセリング力と技術力が問われる繊細な施術です。口コミやビフォーアフターの写真をしっかりチェックして、安心して任せられる美容師を選びましょう。

自分に合った美容師の選び方

カラーのやり直しをする際に最も大切なのが、「自分に合った美容師選び」です。誰にお願いするかで、結果の満足度が大きく変わるからです。失敗を繰り返さないためにも、美容師選びは慎重に行いましょう。

まずは、カラー技術に特化している美容師を探すこと。SNS（特にInstagram）で「#カラー修正」「#カラーやり直し」などのハッシュタグを検索すると、施術例とともに得意分野を持った美容師を見つけやすいです。

次に、自分の希望するテイストと美容師の得意スタイルが一致しているかを確認しましょう。ナチュラル系、外国人風カラー、ハイトーンなど、美容師によって得意分野が違うため、自分の希望とマッチしているかが重要です。

また、カウンセリングを重視してくれるかどうかもポイントです。しっかり話を聞いてくれて、髪の状態やライフスタイルまで考えて提案してくれる美容師なら、信頼して任せられます。

可能であれば、口コミサイトやGoogleマップでの評価もチェックしておきましょう。「話しやすかった」「思い通りに直してもらえた」といったコメントがあると安心です。

美容師との相性も大切なので、実際に一度カウンセリングを受けてから施術を依頼するのも良い方法です。自分の「髪のお医者さん」的存在を見つけられれば、今後のカラーも安心して任せられますよ。

セカンドオピニオンとしての美容院活用法

病院でよく聞く「セカンドオピニオン」という言葉、実は美容院でも同じような考え方が有効です。つまり、一つの美容院だけで判断せず、他の美容院で意見を聞いてみるという選択肢です。

たとえば、今の髪の状態に不安がある場合や、「このまま直して大丈夫かな？」と感じているなら、別の美容院で無料カウンセリングを受けてみましょう。最近は無料で相談だけでもOKというサロンも増えています。

セカンドオピニオンを活用することで、違った視点からのアドバイスをもらえたり、より自分に合った方法を提案してもらえたりするメリットがあります。また、複数の美容師に意見を聞くことで、自分の髪にとって本当に必要な施術が見えてくることもあります。

もちろん、すべての美容院が親身になってくれるとは限りません。ですから、予約時に「カラーの修正について相談したい」と明確に伝えることが大切です。美容師側も事前に準備ができ、より的確なアドバイスがしやすくなります。

髪は一度ダメージを受けると回復に時間がかかるものです。だからこそ、迷ったときには気軽に「美容のセカンドオピニオン」を取り入れて、納得いく決断をしましょう。

美容師に伝えるべきポイント

カラーのやり直しを別の美容院で行うとき、最も大切なのは「自分の髪の情報を正確に伝えること」です。これを怠ると、美容師は適切な判断ができず、再び失敗するリスクが高まります。

まずは、前回のカラー履歴をできる限り詳しく伝えましょう。たとえば、「何日前に染めたのか」「使ったカラー剤の色味やトーン」「ブリーチの有無」「セルフカラー経験」など、細かい情報が役立ちます。

次に、今の髪の状態についても正直に話すことが重要です。「髪がごわついている」「毛先が切れやすい」など、実感していることをそのまま伝えましょう。

さらに、自分がどうしたいのかという「ゴールイメージ」も明確に。理想のヘアカラーの写真をいくつか用意しておくと、美容師もイメージを共有しやすくなります。

忘れてはいけないのが、ライフスタイルの情報。たとえば「仕事上、明るすぎる色はNG」「毎日のスタイリングはできない」など、現実的な制限を伝えることで、より自分に合った提案を受けられます。

こうした情報をしっかり共有することで、美容師も髪を守りながら、希望に近づける施術を行いやすくなります。やり直しだからこそ、丁寧なコミュニケーションが仕上がりを左右するのです。

やり直しの前に準備しておきたいこと

現在の髪の状態を正確に伝える

カラーをやり直す前に最も重要なのが、自分の「今の髪の状態」を美容師に正確に伝えることです。髪のダメージ度合いや履歴を知らずにカラーを繰り返すと、さらなるダメージを招いてしまう可能性が高くなります。

たとえば、髪がすでにブリーチされている場合、見た目ではわかりにくくても内部は非常にもろくなっています。その上から強い薬剤を使うと、パサつきや切れ毛、最悪の場合は髪が溶けてしまうこともあるのです。

また、パーマや縮毛矯正の履歴も重要です。これらの施術を受けた髪は構造が変わっており、薬剤の反応にも大きな影響があります。そのため、美容師には施術の時期や頻度まで伝えるようにしましょう。

特に「セルフカラー」の経験がある人は要注意です。市販のカラー剤はサロン用よりも強めの処方が多く、髪への影響も大きいです。自分では忘れていても、美容師にとっては施術方法を決める上で重要な情報なので、過去のカラー歴はなるべくすべて伝えるようにしてください。

正直に情報を伝えることで、美容師は最適な薬剤と施術方法を選びやすくなります。やり直しカラーは髪に負担がかかりやすいため、無理なく、そして安全に施術を行うためにも、事前の自己申告がとても大切なのです。

失敗したカラーの履歴を用意

やり直しのカラーを成功させるためには、「前回のカラー履歴」が非常に重要な手がかりになります。できれば、施術当日の写真や、どんな色味をオーダーしたのかをまとめたメモを用意しておくと、美容師との意思疎通がスムーズになります。

特に写真はとても効果的です。ビフォーアフターがわかる写真をスマホで撮っておけば、美容師もその違いを確認しやすく、原因の特定や修正の方向性を決めやすくなります。

また、カラー剤の種類やメーカー、色番などがわかればより理想的です。もし前の美容院で渡されたレシートや施術カルテがあるなら、それも持っていくと参考になります。カラー剤の種類によっては、特定の色が残りやすかったり、退色しやすかったりと、性質が異なるからです。

仮に情報が全く残っていない場合でも、染めた時期や色の印象（「赤みが強かった」「くすんだ感じだった」など）だけでも伝えるようにしましょう。

こうした情報をもとに、美容師は色素の残留具合や髪の負担を予測しながら、薬剤の選定や塗布の順序を工夫していきます。カラー履歴をしっかり伝えることで、髪に無理のない方法で理想の色に近づける可能性が高くなるのです。

希望のスタイル画像を複数持っていく

自分の理想のヘアカラーを美容師に正確に伝えるには、言葉だけでは不十分なことが多いです。「アッシュ系」「ナチュラルブラウン」「くすみ感がほしい」といった表現は人によって感じ方が違うため、誤解が生じやすいのです。

そこでおすすめなのが、「スタイル画像」を複数用意して持っていくこと。できれば3～5枚程度、似たようなテイストでも少しずつ違うパターンを揃えると、美容師とのイメージ共有がとてもスムーズになります。

たとえば、「この画像の色味が好き」「この画像の明るさが理想」「このツヤ感が欲しい」と、ポイントごとに伝えることで、美容師も仕上がりのイメージを明確に持つことができます。

また、逆に「こんな風にはなりたくない」というNGスタイルの画像もあると、避けるべき方向性がはっきりして施術のミスも防げます。

最近ではPinterestやInstagramで「ヘアカラー」「アッシュベージュ」などのキーワードを検索すると、数多くのスタイル画像が見つかります。こうしたツールを活用して、自分の理想を視覚的に整理しておくと、施術時の安心感がまるで違います。

画像を見ながら相談すれば、「言った・言わない」のトラブルも避けやすく、納得のいく仕上がりに近づけます。

ダメージケアの意識を持とう

カラーのやり直しは、髪にとっては2回目の薬剤施術となるため、どうしても負担が大きくなります。だからこそ、施術の前から「ダメージケア」の意識を高めておくことがとても大切です。

まずは施術前の1週間程度は、集中的に保湿ケアや補修トリートメントを行いましょう。髪の内部に水分やたんぱく質を補っておくことで、カラー時の薬剤ダメージを軽減できます。

また、カラー後はとくにキューティクルが開きやすくなっているので、カラー直後からのケアも重要です。美容院でのトリートメントを併用するのはもちろん、自宅でもカラー用のシャンプーやヘアマスクを使って、色持ちと健康を保つ努力をしましょう。

ダメージケアは、単なる「オプションメニュー」ではなく、やり直しカラーの成功を左右する基本ステップです。特に、髪が細い・柔らかいタイプの方は、薬剤の影響を受けやすいので、できるだけ負担を減らす準備が必要です。

「カラーを直したいけど、もっと髪が傷んでしまうのは嫌だ」という方ほど、事前のダメージケアは必須です。美しい色も健康な髪があってこそ映えるもの。内側からしっかり整えて、理想の仕上がりを目指しましょう。

時間と費用の余裕を確保する

カラーのやり直しをする際は、通常のカラー以上に「時間」と「費用」がかかる可能性があるため、心とスケジュールに余裕をもって計画しましょう。

まず時間についてですが、カラーの修正は一筋縄ではいかないことが多いです。たとえばムラ直しの場合は、髪の部分によって薬剤の強さや塗布時間を変える必要があり、通常より工程が多くなります。また、カラー後にトリートメントを行う場合も、セットで2～3時間は見ておくと安心です。

費用面でも、通常のワンカラーより料金が高くなることがあります。これは、美容師の技術料だけでなく、複数の薬剤を使うこと、施術工程が多いこと、トリートメントやアフターケアが含まれることなどが理由です。

美容院によっては「カラー修正専用メニュー」が用意されている場合もあるので、予約時に料金の目安を確認しておくとトラブルを防げます。また、安さだけで選ぶのではなく、技術力と口コミもチェックして「信頼できる美容師」に任せることが、満足度を高めるポイントです。

焦らず、余裕を持って臨むことで、美容師とのコミュニケーションも丁寧に行え、結果として満足のいく仕上がりに近づけるのです。

やり直しカラーで失敗しないためのコツ

色持ち・発色を重視した薬剤選び

カラーをやり直す際には「どの薬剤を使うか」が結果を大きく左右します。特に、髪がすでにダメージを受けている状態では、薬剤の選び方が発色や色持ちに直結するため、美容師との相談が非常に重要になります。

発色の良さを求めるなら、彩度の高いカラー剤や、ブリーチなしでも透明感を出せる薬剤を使用するのがおすすめです。最近では「イルミナカラー」や「アディクシーカラー」など、発色に優れ、髪に優しい設計の薬剤も人気です。

一方で、色持ちを重視するなら、濃く色素が入る処方や、トリートメント成分が多く配合されたカラー剤が効果的。特に寒色系カラーは退色が早いため、補色を強めに入れたり、色素の濃い薬剤を選ぶことで長持ちしやすくなります。

重要なのは、髪のコンディションと希望の色味に合わせて、最適な薬剤を美容師が選んでくれるかどうかです。カウンセリングで薬剤の種類や特徴についてしっかり説明してくれる美容師なら安心して任せられます。

また、施術後のケアとの相性も考慮して、ホームケア用のカラーシャンプーやトリートメントも一緒に提案してもらうと、色の持続力がさらにアップします。薬剤選びはやり直し成功の土台。技術だけでなく、薬剤への知識とこだわりを持った美容師を選びましょう。

トーンダウン・トーンアップの判断基準

カラーのやり直しでは、「今の髪色より暗くする（トーンダウン）」か、「明るくする（トーンアップ）」かの判断がとても大切です。この選択を誤ると、希望とまったく違う仕上がりになってしまうことがあります。

一般的に、トーンダウンは比較的簡単で、カラー剤を重ねて暗くすることで対応できます。ただし、あまりに濃い色素を入れると、次回以降のカラーで明るくしづらくなるため注意が必要です。やり直しでトーンダウンする場合は、あくまで自然な範囲での調整にとどめるのがポイントです。

逆にトーンアップは、髪の状態や過去のカラー履歴によって難易度が高くなる傾向があります。特に一度暗く染めた髪を明るくしたい場合は、脱染剤やブリーチを使う必要が出てくることも。その場合、髪へのダメージや色ムラが起きやすいため、信頼できる美容師による施術が必須です。

トーン選びで失敗しないためには、「レベルスケール」と呼ばれる明るさの基準表を使って、数字でやり取りするのが効果的です。「今の髪がレベル8で、レベル6くらいにしたい」など、具体的な数値を使えば、美容師との認識のズレも防げます。

トーンダウンもトーンアップも、それぞれのリスクと特徴を理解した上で選ぶことが大切です。自分にとって最適な明るさを見つけるために、美容師との丁寧なカウンセリングを重ねましょう。

サロンの口コミや事例を確認しよう

カラーのやり直しに成功するかどうかは、「どのサロンを選ぶか」でほぼ決まるといっても過言ではありません。とくにカラー修正は高度な技術が必要とされるため、技術力の高い美容師が在籍しているかどうかを事前に確認することがとても重要です。

そのために活用したいのが、口コミサイトやSNSの情報です。Googleマップやホットペッパービューティーなどで「カラー修正」や「やり直し」といったキーワードを検索すると、実際に施術を受けた人の体験談や感想を見ることができます。

また、InstagramやTikTokなどのSNSで「#カラー直し」「#カラーやり直し」などのハッシュタグを使って、美容師の投稿をチェックするのも効果的です。ビフォーアフターの写真があると、自分と似た悩みを解決してくれる美容師かどうか判断しやすくなります。

その際、単に「オシャレな写真」だけでなく、「丁寧な説明があるか」「どんな技術を使っているか」「髪の状態に配慮しているか」といった視点でも見ることが大切です。

信頼できる美容師は、成功事例だけでなく、難しいケースやその対応方法についても正直に発信していることが多いです。リアルな声とビジュアルの両方から情報を集め、慎重に選ぶようにしましょう。

担当者と納得いくまでカウンセリング

カラーやり直しをする際に絶対に欠かせないのが「納得いくまでカウンセリングすること」です。施術前にどれだけ話し合えるかで、仕上がりへの満足度が大きく変わってきます。

まずは、自分の希望を具体的に伝えることが重要です。イメージ画像を見せたり、「今よりも少し暗め」「赤みを抑えたい」など、なるべく詳細な希望を説明しましょう。また、NGな色味やテイストについても忘れずに伝えてください。

次に、美容師の提案をしっかり聞くことも大切です。髪の状態を見た上で「今回はここまでが限界です」と言われた場合、それには必ず理由があります。自分の理想と美容師の現実的な判断をすり合わせながら、最善のプランを一緒に考えていくことが重要です。

信頼できる美容師であれば、髪の負担や施術の工程、色の変化の予測なども丁寧に説明してくれるはずです。もし説明が曖昧だったり、質問に対して明確な答えが返ってこないようであれば、そのサロンは避けた方がいいかもしれません。

納得いくまでカウンセリングしたうえで施術に入ることで、「こんなはずじゃなかった」という失敗を防ぐことができます。遠慮せずに、気になることは全部聞いて、納得してからスタートすることがやり直しカラー成功の秘訣です。

ケアメニューを一緒に受けると効果的

カラーのやり直しでは、必ず髪に負担がかかるため、同時に「ケアメニュー」を受けることがとても効果的です。特に、内部補修トリートメントや保湿系ケアを施すことで、カラーの発色や色持ちがグッと良くなります。

最近では、カラーと同時に施術できる高濃度トリートメントや、髪質改善メニューを用意しているサロンも多くなっています。たとえば「オラプレックス」や「TOKIOトリートメント」など、カラー後のダメージを最小限に抑えてくれるメニューは、美容師からも高評価を得ています。

こうしたケアメニューを受けることで、髪の内部から栄養を補い、薬剤の影響で開いたキューティクルを整える効果が期待できます。結果として、手触りが良くなり、ツヤやまとまりも改善されます。

また、やり直しカラーの後は特に色落ちが早くなりがちですが、ケアメニューを併用することで、色素がしっかり定着し、持ちも良くなります。施術直後だけでなく、数日後の見た目にも差が出るため、積極的に取り入れる価値があります。

予算や時間に余裕がある場合は、迷わずケアメニューもセットで選ぶことをおすすめします。髪を大切にする気持ちが、仕上がりの美しさと長持ちにしっかりつながります。

カラー失敗を防ぐ！次回からの対策法

カウンセリングでNGな伝え方

美容院でのカウンセリングは、希望のカラーを実現するための大切な第一歩です。しかし、言葉の選び方ひとつで伝わり方が大きく変わってしまうため、注意が必要です。

たとえば、「落ち着いた色でお願いします」というオーダーは、多くの人が使いますが、非常に曖昧です。美容師によって「落ち着いた色」がダークブラウンなのか、グレージュなのか、ベージュ系なのかは解釈が異なります。こうした表現では、イメージのズレが起きやすいのです。

また、「前回と同じで」と伝えるのも危険です。カラー剤の在庫状況や担当者が変わっている場合、微妙に色味が変わることもあります。同じカラーでも、髪の状態によって発色が違って見えることもあるため、過去の履歴や希望の色味は毎回しっかり伝え直すことが大切です。

「お任せします」も避けたいフレーズのひとつ。確かにプロに任せることで素敵な仕上がりになることもありますが、失敗したときに「こんなはずじゃなかった」と後悔しても、責任の所在が曖昧になってしまいます。

伝えるべきは、色の系統（アッシュ・ピンク・オリーブなど）、明るさの希望（レベル7くらい）、そしてNGな要素（赤っぽいのは嫌、黒くなりすぎたくない）など。視覚的な参考画像を使うことで、より正確にイメージを共有できます。

次回からは、言葉だけに頼らず、写真や具体的な数値、過去の経験などを活用して、ミスのないカウンセリングを心がけましょう。

美容院選びのコツとチェックポイント

カラーの成功・失敗を大きく左右するのが「美容院選び」です。とくにカラーのやり直しを経験した人にとっては、「次は絶対失敗したくない」という気持ちが強いはず。では、どうすれば信頼できる美容院を見つけられるのでしょうか？

まず注目したいのが、カラーの得意分野を明確に打ち出しているサロン。公式ホームページやSNSで「透明感カラーが得意」「外国人風カラー専門」「ダメージレスカラーに特化」など、具体的な技術やこだわりをアピールしているサロンは、信頼性が高いです。

次にチェックしたいのが、スタイリストの個人ページやInstagramの投稿内容です。ビフォーアフターが丁寧に紹介されていたり、カラー剤の種類や技術工程について解説されている場合、その美容師はカラーに強いこだわりを持っていると考えられます。

口コミのチェックも忘れずに。Googleレビューやホットペッパービューティーの口コミを見て、「カラーの提案が的確だった」「丁寧にカウンセリングしてくれた」などのコメントが多い美容師は安心感があります。

また、初回限定でカウンセリングのみの予約ができる美容院もあります。施術前に一度相談だけしてみて、雰囲気や対応を確認するのもおすすめです。

美容院選びでは、価格の安さよりも「信頼できる技術」と「丁寧な接客」を重視することが、カラーの成功につながります。

定期的なケアで色持ちをキープ

せっかく理想のカラーに仕上がっても、数日で色落ちしてしまってはもったいないですよね。色持ちを良くするためには、日常のケアがとても大切です。特にカラー直後の1週間は、色素が定着する大事な期間なので、丁寧な扱いが必要です。

まずシャンプーは、「カラーケア専用シャンプー」や「アミノ酸系の低刺激シャンプー」を選ぶこと。洗浄力の強いシャンプーは色素を早く落としてしまうため、退色の原因になります。また、熱いお湯もキューティクルを開かせて色が抜けやすくなるため、ぬるめ（38℃前後）で洗うのがベストです。

さらに、カラー後はしっかり保湿・補修することも重要。洗髪後には必ずトリートメントやアウトバストリートメントを使い、髪の水分と油分を補ってあげましょう。

紫外線も色落ちの原因となるため、外出時は帽子やUVカットスプレーで保護することも忘れずに。また、アイロンやコテの高温もカラーの退色を早めるので、できれば150℃以下で使うようにしましょう。

これらのケアを習慣にすることで、カラーの持ちが驚くほど変わります。せっかくのやり直しカラーを長く楽しむためにも、日常のケアを丁寧に続けていきましょう。

セルフカラーとの付き合い方

セルフカラーは手軽でコストも安く、多くの人にとって身近な選択肢です。しかし、カラーのやり直しを経験した人にとっては、「セルフでまた失敗しないか不安」という声も多く聞かれます。

まず、基本的にセルフカラーはリスクが高いということを理解しておきましょう。薬剤の塗布ムラや、髪の状態に合っていないカラー剤の使用、放置時間の間違いなどで、思わぬ失敗を招く可能性があります。

とはいえ、完全にセルフカラーを否定するわけではありません。たとえばリタッチ（根元染め）のみをセルフで行い、毛先の色は美容院で整えてもらうといった「ハイブリッド方式」もアリです。

セルフカラーをする場合は、事前に以下のポイントをチェックしておきましょう：

• 現在の髪色とダメージ状態を把握しておく

• カラー剤のトーンや系統をよく調べる

• ムラなく塗布するためにブロッキングを丁寧に行う

• 放置時間と洗い流しのタイミングを守る

また、カラートリートメントやカラーバターのような「髪にやさしいセルフカラー剤」を活用するのもおすすめです。こうしたアイテムはダメージが少なく、色味を補正するのにも適しています。

セルフカラーは便利な反面、プロによる施術とは違って「保証」がないため、慎重に取り組むことが大切です。特にやり直しカラーの後は、なるべく美容院での施術を続けるのが安心です。

長期的なスタイル計画を立てよう

カラーのやり直しを経験すると、次は絶対に失敗したくないと感じますよね。そのためには、「長期的なスタイル計画」を立てることが非常に効果的です。

たとえば、「今は暗めだけど、半年後に明るめにしたい」「秋には赤系にしてみたい」など、季節やイベントに合わせてカラーを楽しみたい場合、髪の状態をキープしつつ、計画的にカラーを変えていく必要があります。

この計画を美容師と共有しておくことで、次回以降の施術内容や使用する薬剤の選び方にも反映され、無理なく理想のスタイルに近づけることができます。たとえば、今はあえて暗めのトーンで染めて、徐々に明るくしていくプランなども組み立て可能です。

また、髪の伸び具合やメンテナンス周期を意識することで、色ムラやプリン状態を防ぐこともできます。特にリタッチのタイミングをきちんと管理するだけでも、髪の印象は大きく変わります。

長期的なスタイル計画を立てるためには、自分のライフスタイルや髪質、美容院に通える頻度なども加味して、美容師と相談しながら無理のないスケジュールを組むことが大切です。

今だけでなく、半年後、一年後まで見据えてカラーを楽しむことで、毎回の施術がより楽しく、ストレスフリーになります。

まとめ

カラーの失敗は決して珍しいことではありませんが、正しい知識と準備をしておけば、やり直しは成功しやすくなります。まずは失敗の原因をしっかり分析し、無理のないスケジュールで信頼できる美容師に相談しましょう。カラー履歴や髪の状態、希望のスタイルを明確に伝えることで、美容師側も最適な施術を提案しやすくなります。

また、やり直しのカラーは髪に負担がかかるため、ダメージケアや事前の準備がとても重要です。薬剤選びからホームケアまで、一つひとつを丁寧に行うことで、美しい色と健康な髪を両立できます。

そして何より大切なのは、「次は失敗しない」ための対策をしっかりとること。カウンセリングの仕方や美容院の選び方、日常のヘアケアまで、今後のカラーライフを楽しむためのヒントを日常に取り入れていきましょう。

髪はあなたの印象を大きく左右する大事なパーツ。だからこそ、少しの手間と工夫で、もっと自分らしいスタイルを楽しめるはずです。