2025年夏、大阪は例年を上回る猛暑に見舞われており、7月に入ってからは連日のように最高気温が35℃を超える日が続いています。そんな中で開催されているのが『2025大阪・関西万博』。夢洲(ゆめしま)を舞台に、国内外から多くの人々が訪れるビッグイベントですが、屋外での待機や移動も多いため、来場者にとって熱中症対策は命にかかわる重要なテーマになっています。
実際、会場では「給水スポット」や「ミストシャワー」「パラソル」など、暑さをやわらげるための設備が随所に設置されており、万博運営側も来場者の安全を最優先に配慮しています。その中でも特に注目を集めているのが、「日傘の無料レンタル」という取り組みです。
強烈な直射日光の下で、1時間近くもゲート前で待たなければならないこともある万博の入場列。とくに来場者が集中する「東ゲート」では、日傘を使って少しでも直射日光を防げるよう、無料での貸し出しがスタートしました。このサービスは2024年6月18日から始まっており、今では多くの来場者が利用している注目の暑さ対策となっています。
一方で、万博会場の広さは非常に大きく、東ゲート・西ゲート・北ゲートなど入口も複数存在します。そのため、「どのゲートで借りられるの?」「返却方法は?」といった疑問を持つ人も少なくありません。
この記事では、特に人気が高く混雑も激しい東ゲートの日傘レンタル事情を中心に、利用方法や注意点、他のゲートやパビリオンでの対応、さらには現地の混雑状況や暑さ対策設備の最新情報をわかりやすくまとめてご紹介します。
暑さが厳しい夏の万博を安全に、そして快適に楽しむために——。この記事が、あなたの万博訪問をよりよいものにするお手伝いとなれば幸いです。
東ゲートで無料「日傘」レンタルがスタート!
2025年の大阪・関西万博では、来場者の熱中症対策として「無料日傘レンタル」が東ゲートで実施されています。ここでは、そのサービスの詳細をわかりやすく解説します。
■ 実施開始は6月18日から!夏本番前にスタート
東ゲートでの無料日傘レンタルは、2025年6月18日から開始されました。大阪では6月後半から真夏日が続いており、梅雨明け前にもかかわらず猛暑日となる日も多いため、早めの暑さ対策が求められていました。万博会場のなかでも特に混雑する東ゲートにおいて、来場者の快適さと安全性を両立させるために導入されたものです。
■ 対象は「入場待機列」に並ぶすべての来場者
日傘の貸し出し対象は、入場待機列に並んでいる来場者全員。万博では日時指定の予約制度があるものの、特に午前中は予約をしていても長時間待たされることがあります。東ゲートでは多いときで最大1時間以上の待機が発生することも。強い日差しの中での待機を少しでも和らげるために、日傘の存在は非常にありがたい対策です。
■ 利用方法はカンタン!返却は手荷物検査前に
レンタル方法は非常にシンプル。待機列の先頭付近でスタッフが日傘を配布しており、誰でも無料で借りることが可能です。返却は、東ゲートの手荷物検査場の前に設置された専用バケツに入れるだけ。会場内には持ち込めませんが、入場までの間に強烈な直射日光を避けられるのは大きなメリットです。
■ 混雑緩和+熱中症対策の両立を目指して
この取り組みは単なる暑さ対策にとどまらず、混雑時のトラブル防止にもつながっています。暑さで体調を崩す来場者が減れば、列の流れもスムーズになりますし、現場の混乱も抑えられます。「安心して待てる万博」を実現するための、工夫のひとつと言えるでしょう。
どこでも借りられる?西ゲートや他エリアの対応
万博会場に入る入口は東ゲートだけではありません。他にも西ゲートや北ゲートなど複数の出入口がありますが、日傘の無料レンタルはすべてのゲートで実施されているわけではありません。ここではゲートごとの対応状況や、その他のエリアでの日傘貸し出し情報を紹介します。
■ 日傘レンタルは「東ゲート限定」のサービス
まず重要なのは、無料日傘レンタルは現在のところ「東ゲート」のみで実施されているという点です。ニュースや公式発表によると、西ゲートでは日傘の貸し出しは行われておらず、日陰対策は屋根付き通路やミストなど他の方法に頼る形となっています。
つまり、日傘を借りたい方は東ゲートからの入場が前提となります。旅行やツアーの集合場所などでゲートが決まっている場合は難しいかもしれませんが、個人でチケットを予約している方であれば、混雑状況を見ながら東ゲートを指定するという選択肢も有効です。
■ 会場内では一部パビリオンやショップでも対応中
日傘のレンタルはゲートだけでなく、会場内の一部施設でも実施されています。たとえば、「会場内オフィシャルストア 東ゲート店 MARUZEN JUNKUDO」では、店の前にできる待機列用として日傘の貸し出しが行われています。
また、一部の人気パビリオン(海外館や企業館など)でも、混雑時には待機列対策としてスタッフによる日傘の無料配布や貸し出し対応が行われることがあります。ただし、これらのサービスはその日の天候や混雑状況により流動的なため、常設ではない点に注意が必要です。
■ 自前の日傘持参も依然として多数派
実際、会場内を見渡すと、自前の日傘を持参している来場者の姿が非常に多いことが分かります。特に海外からの旅行者や子連れのファミリー層は、日傘・帽子・ネッククーラーなどを併用して暑さ対策をしている人が目立ちます。無料レンタルが便利なのは確かですが、自分専用の日傘があると安心感もアップします。
いつ混む?東ゲートの待ち時間と混雑時間帯
万博の東ゲートは、全ゲートの中でもとくに利用者数が多く、連日大きな混雑が発生しています。ここでは、実際にどの時間帯が混みやすいのか、どれくらい待つことになるのかを具体的に見ていきましょう。
■ 混雑のピークは「午前9時〜11時」
最も混雑するのは、朝9時から11時頃にかけて。特に暑さを避けるために「早めに来場しよう」と考える人が多く、開場直後が最も混雑する傾向があります。この時間帯には、日時指定予約をしていても30分〜1時間程度の待ち時間が発生することも少なくありません。
特に土日祝や連休、夏休み期間中は混雑が激しく、東ゲート周辺は大行列になることも。SNSや公式ライブカメラでも、朝の時間帯の混雑ぶりが頻繁に投稿されています。
■ 午後は比較的スムーズに入場可能
一方、午後になると待ち時間は短くなる傾向があります。13時以降になると入場ピークを過ぎるため、並ぶ時間も10〜15分程度に短縮されることが多いです。
ただし、午後は気温が上昇しやすく、日差しも強まるため、熱中症のリスクが高くなる時間帯。混雑は避けやすいものの、暑さへの備えがより重要になります。帽子や日傘、携帯用扇風機などの準備は万全にしておきましょう。
■ 入場予約をしていても並ぶ?注意ポイント
万博では日時指定の「入場予約制度」が導入されていますが、これは入場の「権利」を確保するものであり、「待ち時間ゼロ」を保証するものではありません。
とくに東ゲートは利用者が集中しやすいため、予約時間の15〜30分前に到着していても行列に巻き込まれるケースがあります。予約しているからといって油断せず、早めの行動を心がけるのがポイントです。
暑さ対策は他にも!給水スポット・ミスト・パラソル設置状況
日傘の無料レンタルは万博会場での暑さ対策の一部にすぎません。主催者側は、猛暑のなかでも来場者が安全に楽しめるよう、会場各所にさまざまな**「暑熱対策設備」**を設置しています。ここでは主な設備とその特徴を紹介します。
■ 無料の「給水スポット」は会場内に多数
熱中症対策でもっとも重要なのがこまめな水分補給です。会場内には、無料で使える「給水スポット」が複数設けられており、ペットボトルやマイボトルへの給水が可能となっています。
これらの給水所は、主要な動線やパビリオンの近くに配置されており、アクセスしやすいのが特徴。暑さで体力を消耗する前に、定期的に立ち寄って水分をとる習慣をつけましょう。
■ 「ミストシャワー」で体感温度を下げる
東ゲートや会場内の広場、人気パビリオン前などには、ミストシャワーが設置されています。細かい水滴を空中に噴霧することで、蒸発時の気化熱により周囲の温度を下げる効果が期待できます。
特に行列ができやすい場所では、ミストによって体感温度が2〜3℃下がるという声も。肌に直接当たるため、ひんやり感があり、リフレッシュにも最適です。
■ 「大型パラソル」や「日よけテント」も登場
給水やミストに加えて、直射日光を遮る大型パラソルや簡易テントも多数配置されています。東ゲート前の待機列エリアや、ステージイベントの客席など、滞在時間が長くなりやすい場所に重点的に設置されているのが特徴です。
特に屋外での観覧イベントやフードエリアでは、日陰の確保が生死を分けると言っても過言ではありません。できるだけパラソルや日陰のある場所を優先して休憩するようにしましょう。
■ 公式アプリで「涼しい場所」もチェック可能
万博公式アプリでは、給水スポットやミストエリアの場所を地図上で確認できる機能も用意されています。会場内を効率よく移動するためにも、アプリの活用は非常に便利です。
【現地レポ】日傘レンタルしてみた!実際どうだった?
実際に2025年7月上旬、筆者は東ゲートの日傘レンタルを体験してきました。ニュースでは知っていたけれど、「本当に便利?」「誰でも借りられる?」「返却は面倒じゃない?」など、現地でしか分からない使用感をレポートします。
■ 配布は待機列の途中から、スタッフが案内
東ゲートの入場待機列に並んでいると、手荷物検査場の少し手前でスタッフが日傘を手渡ししてくれました。声をかければ誰でも借りられるようで、外国人観光客にも英語対応で案内していたのが印象的でした。
レンタルは名前やID登録などの手続きも不要で、サッと受け取ってすぐ使えるのが便利でした。
■ 日差しの直撃が減って、体力の消耗も軽減
この日の大阪は気温35℃超。強烈な日差しが照りつける中、日傘があるのとないのとでは体感がまるで違いました。実際に日傘を使っていた来場者の多くが、「これがなかったら倒れてたかも」「日傘のありがたさを実感した」などと話していました。
特に子ども連れや高齢の方にとっては、日傘は命綱に近い存在だと感じました。
■ 返却は検査場前のバケツに入れるだけ
返却も非常にスムーズ。手荷物検査の直前に設置された専用バケツに日傘を入れるだけで完了です。スタッフが回収状況を確認しており、放置されたり混乱が起きる様子もありませんでした。
この仕組みなら、面倒な返却忘れの心配もなく、「気軽に使って、サッと返せる」のが魅力です。
■ SNSの声「これはありがたい!」「他ゲートにも欲しい」
X(旧Twitter)などのSNS上でも、利用者の感想が多数投稿されており、
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「この日傘レンタル、ほんまに助かった…」
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「西ゲートでもやってくれ〜」
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「今後も続けてほしいサービス」
といった高評価の声が多数寄せられています。
特に外国人観光客が多い日には、国際的なおもてなしとしても喜ばれているようです。
持参すべき?それとも借りる?日傘レンタル活用のポイント
大阪・関西万博の東ゲートで実施されている無料日傘レンタル。非常に便利なサービスですが、「自分で日傘を持って行ったほうがいいのか?」「借りるだけで足りるのか?」と迷う方も多いはず。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを整理し、活用のポイントを紹介します。
■ レンタルのメリット:軽くて便利、誰でも使える
無料で使えるうえ、手続き不要で気軽に借りられる点が最大の魅力。特に荷物を増やしたくない人や、日傘を忘れてしまった人にとっては非常にありがたいサービスです。
また、スタッフが丁寧に案内してくれるため、外国人観光客や初めての来場者でも安心して利用できます。
■ レンタルのデメリット:ゲート前のみ、数に限りあり
日傘レンタルは東ゲート限定かつ「入場前」のみ使用可能です。会場内に持ち込むことはできず、手荷物検査場の前に返却しなければなりません。
また、貸出台数には限りがあり、混雑時にはすでに配布が終了しているケースも報告されています。確実に使いたい方は、早めの時間帯に並ぶのがポイントです。
■ 持参のメリット:会場内でもずっと使える安心感
自分の日傘を持参すれば、会場内でも移動中や屋外イベントの観覧時に自由に使えるのが最大のメリット。特にお子さん連れや高齢の方は、常時日陰を確保できると体への負担が大きく変わってきます。
最近では折りたたみで軽量なUVカット日傘も多く販売されているので、熱中症対策として持参をおすすめします。
■ 結論:できれば「持参」+「レンタルの併用」がベスト
もっとも理想的なのは、自分用の日傘を持参したうえで、ゲート前ではレンタルを活用するスタイル。列に並んでいる間はレンタルを使い、会場内では自分の傘で対策するという形なら、暑さへの備えは万全です。
まとめ
以上、2025大阪・関西万博で実施されている東ゲートでの日傘無料レンタルを中心に、暑さ対策のポイントを詳しくご紹介しました。
日傘のレンタルは便利な反面、「東ゲート限定」「会場内では使えない」などの制限もあるため、自分用の日傘を持参しておくと安心です。また、給水スポットやミスト、パラソルなどもぜひ活用して、万全の熱中症対策で来場を!
特に7月〜8月の夏休み期間は混雑と猛暑が重なるため、来場時間・服装・持ち物などを事前にしっかり準備しておくことが大切です。
暑い夏でも、準備さえしっかりしていれば快適に楽しめるのが万博の魅力!この記事が皆さんの安全で楽しい万博体験のお役に立てば幸いです。