春が近づき、新生活の準備を始める方も多いのではないでしょうか?
引っ越しや一人暮らしのスタートで、まず気になるのが「家具、何を揃えればいいの?」という悩み。
家具選びを間違えると、部屋が狭くなったり、無駄な出費がかさんだりとストレスの原因に…。
この記事では、新生活に必要な家具のリストから、選び方のコツ、予算の目安、おすすめブランドやショップまで、初心者でもわかりやすく解説します!
ミニマルで快適な部屋作りをしたい方も必見です。ぜひこの記事を参考に、失敗しない家具選びで理想の新生活をスタートさせましょう!
引っ越し前に揃えるべき!新生活に必要な家具とは?
家具の優先順位をつけよう
新生活の準備では、あれもこれも必要に見えて、ついつい買いすぎてしまうことがあります。
そこでまず大事なのが「優先順位」をつけることです。
すぐに必要な家具と、あとから揃えればよい家具を分けることで、ムダな出費を抑えられ、部屋がごちゃごちゃするのを防げます。
優先順位の高い家具とは、「生活に不可欠な家具」です。
たとえばベッドや布団などの寝具類、テーブルや椅子、カーテン、収納家具などがこれに当たります。
逆に、テレビ台やサイドテーブル、飾り棚のような装飾的な家具は後回しでも問題ありません。
ポイントは「生活の基本動作に直結するかどうか」です。
寝る・食べる・着替える・片づける。この4つに必要な家具を優先しましょう。
以下のようなチェックリストを参考にすると分かりやすいです。
基本動作 | 必要な家具 |
---|---|
寝る | ベッド、布団、枕 |
食べる | テーブル、椅子 |
着替える | ハンガーラック、タンス |
片づける | 収納ボックス、棚 |
このように分類することで、自分にとって何が最も必要かが明確になります。
さらに、住む部屋の広さや間取り、入居のタイミングに合わせて、必要なタイミングで家具を揃えていくのがおすすめです。
ワンルーム・1Kで必要な基本家具
ワンルームや1Kの部屋に引っ越す場合、限られたスペースをどう活用するかが大きなポイントになります。
基本家具を揃える際には「コンパクトさ」「多機能性」「収納力」の3つがキーワードです。
まず必須なのが「ベッドまたは布団」です。睡眠環境は健康に直結するので、多少コストをかけても体に合ったものを選びましょう。
次に「テーブル(ローテーブル)」は、食事や作業に必要。椅子を置くスペースがなければ、床に座るスタイルにして座布団で代用するのもOKです。
収納家具としては、「衣類収納」「日用品収納」の2種類を意識してください。
クローゼットがない場合は、ハンガーラックやチェストがあると便利です。
さらに、キッチン周りの収納棚やカラーボックスもあると生活がグッと楽になります。
狭い部屋では、家具を一度に買いすぎると圧迫感が出てしまうので、最初は必要最低限で抑えましょう。
実際に住みながら「これは必要だな」と感じたものを後から追加するのが失敗しないコツです。
新社会人・学生向けおすすめ家具
新生活を始める新社会人や大学生にとって、家具選びは「コスパ」と「利便性」が重要なポイントになります。
特に、家賃や生活費が限られている方にとっては、ムダのない買い物が必須です。
まずは「シンプルで使いやすい家具」がおすすめです。
デザインよりもまず機能性を重視しましょう。例えば、収納付きベッドは寝るスペースと収納が一体化していて一石二鳥。
また、折りたたみ式のデスクや椅子は、使わないときに片づけられて部屋を広く使えます。
さらに、学生なら「勉強机やPCデスク」も必要になることがありますが、最近はノートパソコンやタブレットで済ませる人も多いため、小さめのデスクで十分です。
新社会人は「スーツなどの衣類をしっかり収納できる家具」に注目するとよいでしょう。
また、実家と違ってすべて自分で管理する必要があるので、「お手入れが簡単」な素材の家具を選ぶのもポイント。
たとえば、合成樹脂やスチール素材の家具は汚れても拭き取りやすく、お掃除がラクになります。
家具は買う?レンタル?メリット比較
近年注目を集めているのが「家具のレンタルサービス」です。
一人暮らしや短期間の住まいで「家具を買うのはもったいない」と感じる人に人気があります。
ここでは、購入とレンタル、それぞれのメリットを比較してみましょう。
【購入のメリット】
- 長期的に見るとコスパが良い
- 自分の好みに合わせて自由に選べる
- 愛着が湧きやすい
【レンタルのメリット】
- 初期費用を抑えられる
- 引っ越し時の処分がラク
- 試し使いができる(合わなければ交換可能)
特に短期の大学生活や転勤が多い仕事の場合は、レンタルのほうが合理的です。
また、気に入ればそのまま購入できるプランを用意している会社もあるので、試してから決めたい人にもぴったり。
一方で、長期で使う予定がある場合は、やはり購入の方がコストパフォーマンスに優れています。
自分のライフスタイルや住む期間、予算に応じて使い分けましょう。
あると便利!暮らしを快適にする+α家具
最低限の家具が揃ったら、次は「あると暮らしが快適になる家具」を検討してみましょう。
これらは絶対に必要というわけではありませんが、日々のストレスを軽減したり、暮らしの質を上げてくれる存在です。
例えば「ソファ」や「1人用リクライニングチェア」は、リラックスタイムにあるとうれしい家具です。
座り心地の良いチェアが1つあるだけで、自宅での時間がグッと豊かになります。
また「サイドテーブル」や「収納付きオットマン」など、小さいけれど機能的な家具もおすすめです。
観葉植物を置くための小さな棚など、インテリアとしての役割もある家具は、部屋の雰囲気をおしゃれに見せてくれます。
さらに「フロアライト」や「間接照明」を取り入れると、部屋の印象が一変します。
夜のリラックスタイムにぴったりで、目にも優しい光が落ち着きを与えてくれます。
こうした+αの家具は、生活に慣れてきてから徐々に取り入れていくのがおすすめです。
無理に最初から全部揃える必要はありません。
暮らしの中で「これが欲しいな」と感じたときに加えていきましょう。
家具選びで失敗しないためのポイント
部屋のサイズを必ずチェック
家具選びで最も多い失敗のひとつが「サイズミス」です。お店や通販で見たときはちょうど良さそうでも、実際に部屋に置いてみると「大きすぎて通れない」「扉が開かない」といったトラブルがよくあります。
そのため、購入前には必ず部屋のサイズを測っておくことが大切です。
測るべきポイントは以下のとおりです。
- 壁から壁までの縦横サイズ
- 天井までの高さ
- 窓やドアの開閉スペース
- コンセントの位置
- 備え付けの収納や梁(はり)の位置
また、家具そのもののサイズだけでなく、「人が動くための余白」も考慮しましょう。
たとえばベッドの横に30cm以上のスペースがあれば、楽に通れたりシーツ交換もスムーズです。
デスクチェアも、椅子を引いたときのスペースを確保しておかないとストレスになります。
さらに、玄関や廊下の幅も確認しておきましょう。家具が家の中に入らないケースもあるため、搬入経路は見落としがちですが非常に重要です。
通販で家具を購入する場合は、商品ページにある「サイズ詳細」や「設置イメージ写真」をよく確認しましょう。
実寸をメジャーで測ってみることで、思っていたより大きかった・小さかったという失敗を防げます。
ライフスタイルに合った家具の選び方
家具を選ぶときは、自分のライフスタイルに合っているかどうかを意識することが大切です。
おしゃれな家具でも、生活に合っていなければ結局使わなくなったり、邪魔になる可能性があります。
たとえば、自炊をよくする人なら、キッチン周りの収納や作業スペースを確保できる家具が必須です。
一方、外食が多く家ではあまり食べない人には、大きなダイニングテーブルは必要ないかもしれません。
在宅ワークやリモート授業が多い人は、座りやすいチェアや長時間でも疲れないデスクが重要になります。
逆に、ほとんど外出している場合は、最小限の作業スペースで十分です。
また、「掃除がラクかどうか」もライフスタイルに影響します。
掃除機が入りやすい脚付き家具や、ホコリがたまりにくいシンプルデザインの家具は、日々の手間を減らす助けになります。
家具選びは見た目だけでなく、「どう使うか」「どれくらい使うか」を考えながら選ぶことで、本当に必要な家具に出会うことができます。
まずは自分の一日の過ごし方を見直して、必要な機能やサイズ、使いやすさを優先しましょう。
色や素材で印象が変わる!コーディネート術
部屋全体の雰囲気を大きく左右するのが、家具の「色」と「素材」です。
特にワンルームや1Kのような1つの空間に全ての家具を置く場合は、統一感のあるコーディネートが大切です。
まず色について。基本は「ベースカラー(床・壁など)+メインカラー(家具)+アクセントカラー(小物)」の3色構成が理想です。
白やベージュ、グレーなどのベーシックカラーを基調にして、木目調の家具で温かみを出したり、黒で引き締めたりするのが定番です。
素材も印象を大きく変えます。
たとえば木製の家具はナチュラルで落ち着いた雰囲気に、スチールやガラスはクールでモダンな印象になります。
ファブリック素材の家具は柔らかさを出したいときにおすすめです。
以下に簡単な組み合わせ例を紹介します。
テイスト | 色の組み合わせ | 素材の特徴 |
---|---|---|
北欧風 | 白+ナチュラル木目+グレー | 木+ファブリック |
モダン風 | 黒+グレー+白 | スチール+ガラス |
ナチュラル風 | ベージュ+生成+ライトブラウン | 木+麻素材など |
また、家具の色や素材は床や壁と合わせると統一感が出ます。
特に床の色が濃い場合は、家具もやや濃い色にするとバランスが良くなります。
色と素材を意識して家具を選ぶだけで、同じ広さの部屋でも広く見えたり落ち着いて見えたりするので、ぜひ意識してみましょう。
安物買いの銭失い?価格と品質のバランス
新生活ではどうしても出費がかさむため、「できるだけ安く家具をそろえたい」と思うのは当然です。
しかし、安さだけで家具を選ぶと、結局すぐに壊れてしまったり使いにくくて買い替える羽目になることも少なくありません。
たとえば、安価なベッドやソファでは、クッション性が悪くて腰や背中を痛めることがあります。
また、安物の収納棚は耐久性が低く、重たいものを置いただけで歪んでしまうケースも。
だからといって、高級家具ばかりを揃える必要はありません。
大切なのは「価格と品質のバランス」を見極めることです。
たとえばニトリやIKEA、無印良品などは、比較的リーズナブルでありながら品質も安定しています。
以下のように使う頻度や用途に応じて、家具にかける予算を分けるのもおすすめです。
家具の種類 | 使用頻度 | 優先度 | 価格帯の目安 |
---|---|---|---|
ベッド | 毎日 | 高 | 2万円~6万円 |
テーブル | 毎日 | 中 | 5千円~2万円 |
収納棚 | 毎日 | 中 | 3千円~1.5万円 |
ソファ | 週数回 | 低 | 1万円~3万円 |
こうした価格帯を参考に、無理のない範囲で品質を重視することで、結果的に長く使えるコスパの良い買い物になります。
組み立て式 vs 完成品家具の違いとは
家具には「組み立て式」と「完成品」の2種類があります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の状況に合ったタイプを選ぶことが大切です。
【組み立て式のメリット】
- 価格が安い
- 軽くて搬入しやすい
- DIY感覚で楽しいという人も
【組み立て式のデメリット】
- 組み立てに時間がかかる
- 工具が必要な場合も
- ネジが合わない・不具合が起きやすい
【完成品のメリット】
- 組み立ての手間がない
- 作りがしっかりしていて安定感がある
- 届いたらすぐ使える
【完成品のデメリット】
- 価格が高め
- 重くて搬入が大変
- 設置スペースの確保が必要
女性の一人暮らしや工具に慣れていない方には、完成品か、簡単な組み立てで済む家具がおすすめです。
一方で、時間と少しの手間を惜しまないなら、組み立て式はお財布にやさしい選択になります。
通販で購入する際は、レビューや組み立ての難易度も参考になります。
「一人で組み立てられた」「説明書が分かりやすかった」といったコメントは非常に参考になりますので、しっかりチェックしましょう。
賢く買う!家具の予算と購入タイミング
家具にかけるべき平均予算
新生活を始めるとき、家具にどれくらいの予算をかけるべきか悩みますよね。
限られた資金の中で必要な家具を揃えるには、まず「全体の予算配分」を考えることが大切です。
一般的に、一人暮らしを始める際の家具・家電の初期費用は15万~30万円前後が平均とされています。
その中で、家具だけにかける予算は8万~15万円程度が目安となります。
以下のような予算配分がよく見られます。
家具の種類 | 目安金額 | 備考 |
---|---|---|
ベッド | 2万~5万円 | マットレス込みで考える |
テーブル | 5千円~1.5万円 | 作業・食事用を兼ねると便利 |
チェア | 3千円~1万円 | 折りたたみ式も人気 |
収納棚 | 5千円~2万円 | 洋服・本・小物収納用 |
カーテン | 3千円~8千円 | 部屋の雰囲気も左右する |
照明 | 2千円~1万円 | 間接照明なども含めると幅広い |
これらを参考に、まずは「生活に直結する家具」にしっかり予算を割き、プラスアルファの家具は余裕ができてから揃えるようにしましょう。
また、あらかじめ欲しい家具の候補をいくつかピックアップしておき、価格を比較しておくと無駄な出費を避けられます。
セール時期を狙え!お得に買うコツ
家具をお得に買うなら、「セール時期」を狙うのが賢い方法です。
特に引っ越しや新生活が集中する2月~4月の時期は、多くの家具店や通販サイトで新生活応援セールが開催されます。
このタイミングでまとめて購入すれば、定価よりもかなりお得に揃えることができます。
その他、以下のような時期も狙い目です。
- 年末年始セール(12月~1月):モデルチェンジ前の在庫一掃
- 夏のクリアランスセール(7月~8月):季節品の値下げ
- 決算セール(3月・9月):大手家具店が売上アップを狙う時期
また、通販サイトの「タイムセール」「アウトレットコーナー」などを活用するのも効果的です。
ニトリやIKEA、LOWYAなどでは定期的にWeb限定セールを行っており、見逃せません。
さらに、SNSで各ショップのアカウントをフォローしておくと、最新のセール情報をいち早くチェックできます。
お目当ての家具がある場合は、ウィッシュリストに登録しておき、値下げ通知を受け取れるようにしておくのもおすすめです。
リユース・中古家具を上手に活用する方法
新生活で家具を安くそろえたいなら、「中古家具」や「リユース品」を活用するのもひとつの手です。
最近では、見た目がきれいで機能も十分な中古家具が豊富に出回っており、コストを大きく抑えることができます。
中古家具の主な購入先としては以下のような場所があります。
- リサイクルショップ(ハードオフ、セカンドストリートなど)
- フリマアプリ(メルカリ、ラクマ)
- 家具のサブスクや中古専門通販サイト(ジモティー、ReReなど)
特に、ジモティーなどでは「無料で譲ります」という投稿もあり、タイミングが良ければ送料だけで家具を手に入れることも可能です。
ただし、中古家具を選ぶ際は以下の点に注意が必要です。
- サイズや状態をしっかり確認(写真や実物をチェック)
- 臭いやカビの有無(布製品は特に注意)
- 自分での運搬が可能かどうか(搬入費用がかかることも)
また、中古とはいえ「耐久性」は重要です。
使用感が少なく、まだ数年は使えそうなものを選ぶのがポイントです。
地球環境にもやさしく、費用も抑えられる中古家具は、エコで賢い選択肢のひとつと言えるでしょう。
ネット通販と店舗、どっちで買うべき?
家具を買うとき、「ネット通販で手軽に買うか」「実店舗で現物を見て買うか」迷いますよね。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、目的や状況に応じて使い分けるのがベストです。
【ネット通販のメリット】
- 品揃えが豊富
- 価格比較が簡単
- 配送してくれるので手間が少ない
【ネット通販のデメリット】
- 実物が見られない
- 組み立てが必要な場合が多い
- サイズや質感で失敗しやすい
【店舗のメリット】
- 実物を見て触って確認できる
- 配送・設置サービスがある場合も
- スタッフに相談できる
【店舗のデメリット】
- 価格がやや高めのことがある
- 持ち帰りや搬入の手配が必要な場合も
最近では、ニトリやIKEAなどの大手もオンラインと店舗を連動させたサービスを展開しており、「店舗で見て、ネットで注文する」という買い方も一般的になっています。
高価な家具や毎日使う家具(ベッド・ソファなど)は店舗で確認し、サイドテーブルや収納ボックスなどはネットで安く買う、というように賢く使い分けるのがコツです。
家具に関する初期費用シミュレーション
では実際に、家具を新しく一式揃える場合の初期費用をシミュレーションしてみましょう。ここでは「最低限必要な家具」と「あると便利な家具」に分けて、予算の目安を出してみます。
【一人暮らし用:最低限必要な家具セット】
家具 | 価格目安 | 備考 |
---|---|---|
ベッド+マットレス | 25,000円 | シングルサイズ想定 |
テーブル | 8,000円 | ローテーブル型 |
チェア | 5,000円 | 折りたたみタイプ |
収納棚 | 12,000円 | 洋服+雑貨収納用 |
カーテン | 5,000円 | 採寸必要 |
合計 | 約55,000円 |
【プラスアルファ:快適性アップ家具】
家具 | 価格目安 | 備考 |
---|---|---|
ソファ | 15,000円 | 1人用リクライニング |
フロアライト | 4,000円 | 間接照明タイプ |
サイドテーブル | 3,000円 | 飲み物や小物用 |
キッチンワゴン | 6,000円 | 自炊派におすすめ |
観葉植物・小物など | 3,000円 | インテリア性アップ |
合計 | 約31,000円 |
合計で約8万円台~9万円台で生活に必要な家具は一通り揃えることができます。
もちろん予算やこだわりによって調整は必要ですが、このようにシミュレーションをしておくと、無理なく計画的に家具選びができます。
ミニマリスト思考で家具を減らすコツ
最初から全部揃えない勇気
新生活を始めると、「必要なものは全部揃えておかないと不安」と思いがちです。
でも、実は“とりあえず全部揃える”のは、あとで「これいらなかった…」と後悔する原因になります。
そんな時こそ大事なのが「最初から全部揃えない勇気」です。
暮らしはスタートしてみないと、何が本当に必要か分からないもの。
たとえば「毎日自炊するつもりだったけど、結局ほとんど外食になった」ということもありますよね。
最初から立派なキッチンワゴンや食器棚を買ってしまっても、使わなければ場所を取るだけの“置物”になってしまいます。
ミニマリスト的な考えでは、「まず最低限だけで生活を始める」ことが大前提です。
1ヶ月ほど暮らしてみて、「これは必要」「これはなくても平気」と自分の生活スタイルが見えてきてから、本当に必要なものを買い足すという流れが理想的です。
特にスペースが限られたワンルームや1Kでは、家具が多いだけで部屋が狭く見え、掃除もしにくくなります。
最初に買う家具を絞ることは、後々の快適さにもつながるのです。
「必要なときに買う」ことで、無駄な出費やストレスを減らし、自分らしい空間を作ることができます。
焦らず、少しずつ整えていくことが、新生活を成功させるコツです。
多機能家具でスペース活用
家具を減らす工夫のひとつとして人気なのが、「多機能家具」を活用することです。
限られたスペースでも快適に暮らせるように、1台で2役、3役をこなす家具を選ぶと、結果的に置く家具の数を減らすことができます。
代表的なのが「収納付きベッド」です。
ベッド下に引き出しがついているタイプは、洋服やタオル、季節の寝具などをしまうのにとても便利です。
別途収納棚を用意する必要がなくなり、部屋を広く使えます。
「折りたたみ式デスク」もおすすめです。
使わないときは壁に立てかけたり、収納できるので、作業スペースが一時的に必要な人にぴったり。
ローテーブルと兼用できる高さ調整可能なテーブルもあります。
他にも「スツール型の収納ボックス」「ソファベッド」「キャスター付きワゴン」など、移動・収納・変形ができる家具は、暮らしの自由度を高めてくれます。
多機能家具は初期投資こそやや高めなことがありますが、1台で複数の用途をこなせるため、トータルコストで見るとコスパが良く、空間効率も抜群です。
部屋の広さに悩んでいる方は、家具の数を増やすのではなく「一つで何役もこなせる家具」に目を向けてみましょう。
本当に必要なものだけを選ぶ考え方
「ミニマリスト」という言葉を聞くと、なんでも捨てるストイックな生活を想像する人も多いですが、実際は「自分にとって必要なものだけを持つ」暮らし方です。
これは家具選びにもそのまま当てはまります。
まず考えてほしいのは、「なぜその家具が必要なのか?」という視点です。
たとえばテレビ台を買おうとしているなら、「テレビを頻繁に見るからなのか?」「配線の整理ができるからか?」と、自分にとっての用途を明確にしましょう。
必要性が曖昧なまま「なんとなく必要そう」で家具を買ってしまうと、使わずに邪魔になってしまいます。
逆に、「これは毎日使うから」「ないと困るから」という明確な理由があれば、それは買って良い家具です。
家具を選ぶときは「ときめくかどうか」ではなく、「機能として自分の生活に合っているか」「毎日使うか」を判断基準にしましょう。
見た目がおしゃれでも、使い勝手が悪ければ意味がありません。
さらに、「代用できないか?」も考えてみましょう。
たとえば収納は、カラーボックスやスーツケースで代用できることもあります。
ひとつで二役こなすものがあれば、新たに家具を増やす必要はないのです。
自分の暮らしにフィットする家具だけを選ぶことで、部屋はすっきりし、管理もラクになります。
選ぶことに少し慎重になるだけで、ぐっと快適な空間を作れますよ。
捨てる?保管する?引っ越し前の整理術
新生活を始める前にやるべきことのひとつが、「持ち物の整理」です。
家具や荷物を新居に持ち込む前に、本当に必要なものだけを残し、不要なものは思い切って手放しましょう。
そうすることで、引っ越しの荷物も減り、無駄な家具の購入も防げます。
まずおすすめなのが、「残す」「捨てる」「保留」の3つに分けて仕分けする方法です。
分類 | 判断基準 | 例 |
---|---|---|
残す | 今後もよく使うもの | よく着る服、パソコン |
捨てる | 1年以上使っていない、壊れている | 壊れた家具、古い家電 |
保留 | 迷うものは一旦保管して判断 | 思い出の品、季節もの |
家具の場合、引っ越し先でのサイズやレイアウトに合わないものは、思い切って手放した方が後悔が少ないです。
特に大きな家具は、運搬費もかかるため、引っ越しを機に買い替えることも検討しましょう。
使えるけど不要な家具は、リサイクルショップに売ったり、フリマアプリで譲るのも賢い方法です。
保管する場合も、清潔にして圧縮袋や専用ケースに入れておくことで、新居での収納もスムーズになります。
引っ越しは、「自分の持ち物と向き合うチャンス」です。
ここでしっかり整理しておけば、スッキリした新生活をスタートでき、家具選びも迷わずに済むでしょう。
ミニマルな部屋づくりの実例紹介
最後に、実際にミニマルな部屋づくりを実践している人の事例を紹介します。
具体例を見ることで、自分の部屋づくりにも取り入れやすくなりますよ。
【事例1:20代女性 一人暮らし(1K 25㎡)】
- 家具はベッド・テーブル・収納ボックスのみ
- 白と木目を基調に統一感ある空間
- 必要な小物はトレイにまとめて収納
- 観葉植物で温かみをプラス
【事例2:30代男性 在宅ワーカー(ワンルーム 28㎡)】
- 折りたたみ式デスクと高機能オフィスチェア
- ソファベッドで寝室とリビングを兼用
- 壁面収納を活用して床面を広く確保
- シンプル照明+間接照明でリラックス空間に
【事例3:学生(シェアハウス 個室8畳)】
- カラーボックスとハンガーラックで収納を工夫
- 勉強用デスク兼食事テーブル
- ベッド下に季節用品を収納
- スマホ用ライト&Bluetoothスピーカーで快適度UP
こうした事例からわかるように、家具の数が少なくても、工夫次第で快適に暮らせます。
色を揃えたり、視線が抜けるレイアウトを意識するだけでも部屋は広く感じられます。
「必要なものだけで豊かに暮らす」という考え方は、物に追われず、心もすっきりとした生活につながります。
おしゃれで機能的!おすすめ家具ブランド&ショップ
新生活に人気の家具ブランド5選
新生活をスタートさせるにあたり、どこで家具を買えばいいのか悩む方は多いでしょう。
そこで、コスパ・デザイン・機能性の3拍子がそろった「新生活に人気の家具ブランド」を5つ厳選してご紹介します。
1. ニトリ
「お、ねだん以上。」のキャッチコピーで知られるニトリは、価格と品質のバランスが非常に優秀。
学生から社会人まで幅広い層に支持されています。
ベッドや収納家具はもちろん、食器や生活雑貨まで一通り揃うので、引っ越し直後にまとめ買いしやすいのが魅力です。
2. IKEA
スウェーデン発の家具ブランドで、北欧テイストのおしゃれなデザインが特徴。
価格もリーズナブルで、DIY感覚の組み立て家具が多く、工夫しながら部屋作りを楽しめます。
収納アイテムや照明も豊富です。
3. 無印良品
シンプルでナチュラルなデザインが好きな人におすすめ。
天然素材の温かみと、使いやすさにこだわった設計が特徴です。
家具だけでなく、収納ボックスや寝具なども高品質で人気です。
4. LOWYA(ロウヤ)
ネット通販専門の家具ブランドで、デザイン性が高い家具を手頃な価格で提供。
Instagramでもおしゃれ部屋を目指す若者の間で注目されています。
送料込み価格の表示が分かりやすく、配送スピードも優秀。
5. カインズ
ホームセンターとして有名なカインズも、家具の品ぞろえが豊富です。
特に収納系や折りたたみ家具、シンプルデザインが好評。
価格帯も抑えめで、コスパを重視したい方にぴったりです。
これらのブランドを上手に活用すれば、おしゃれで快適な新生活を手頃な価格でスタートすることができます。
学生・新社会人に優しい価格帯のショップ
限られた予算で家具を揃えたい学生や新社会人にとって、「価格の安さ」は大きなポイントです。
ここでは、低価格でもデザイン性や機能性を兼ね備えた、おすすめのショップをご紹介します。
1. ドン・キホーテ
意外に思われるかもしれませんが、ドンキにはコンパクト家具や家電の掘り出し物がたくさんあります。
折りたたみチェアやシンプルなテーブルなど、実用性のある商品が激安で見つかることも。
2. Amazon・楽天市場
通販大手のAmazonや楽天では、価格帯が幅広く、レビューも参考になります。
特に「1万円以下」のカテゴリーを絞って探すと、掘り出し物が見つかりやすいです。
プライム対応商品なら、配送もスピーディ。
3. ジモティー・メルカリ
中古品ではありますが、状態の良い家具を格安または無料で入手できるチャンスがあります。
タイミング次第では、ブランド家具が格安で手に入ることも。
環境にもお財布にも優しい選択肢です。
4. サンワダイレクト
オフィス家具が中心ですが、デスクやチェアなど在宅ワークにも使える家具が多数。
価格帯も比較的安価で、機能性重視の方におすすめ。
5. 山善(YAMAZEN)
家具や収納用品のコスパブランド。
Amazonや楽天などで購入可能。シンプルなデザインと高評価レビューで人気上昇中です。
「高くていいものを買う」のではなく、「必要十分なものを賢く安く揃える」という考え方が、学生や新社会人のスタートには最適です。
北欧風・ナチュラル系などテイスト別おすすめ
部屋づくりのイメージがある程度固まっている人には、「インテリアのテイストに合った家具選び」がおすすめです。
ここでは人気の高いスタイル別に、おすすめショップや家具の特徴を紹介します。
北欧風(スカンジナビアン)
・色:白、ライトグレー、木目
・特徴:明るくシンプルで温かみがある
・おすすめブランド:IKEA、フランフラン、unico
ナチュラル系
・色:ベージュ、生成り、淡いグリーンなど
・特徴:木の素材感や自然素材を活かした優しい雰囲気
・おすすめブランド:無印良品、KEYUCA、アクタス
インダストリアル風
・色:黒、濃いグレー、スチール素材
・特徴:無骨でかっこいい、男性人気が高い
・おすすめブランド:LOWYA、ニトリ、アイアン家具専門店
モダンスタイル
・色:白×黒、メタリック系
・特徴:直線的でクールな印象。ミニマル志向にも合う
・おすすめブランド:IDC大塚家具、カリモク、ACTUS
テイストを統一するだけで、部屋の印象はぐっとおしゃれになります。
家具を選ぶ際は、まず「どんな部屋にしたいか?」をイメージしてから探し始めると、選びやすくなりますよ。
サブスク家具サービスの活用方法
最近注目を集めているのが「家具のサブスク(定額レンタル)サービス」です。
買うのではなく、必要な家具を一定期間レンタルするというスタイルは、特に短期間の一人暮らしや、引っ越しが多い人にぴったりです。
主なサービスには以下のようなものがあります。
サービス名 | 特徴 | 料金例 |
---|---|---|
CLAS | 家具・家電もOK、最低1ヶ月〜 | 1,000円〜/月 |
subsclife | デザイン家具が豊富 | 2,000円〜/月 |
airRoom | 1点からレンタル可能 | 500円〜/月 |
Kaggレンタル | オフィス家具に強い | 1,500円〜/月 |
サブスクのメリットは以下の通りです。
- 初期費用を大幅にカットできる
- 模様替えや引っ越しが簡単
- 試してから購入できる(買取オプション付きも)
一方、月額料金がかかるため、長期間利用すると購入より高くなる可能性があります。
そのため、「数カ月間だけ使いたい」「とりあえず仮住まい」という人に特に向いています。
インテリアの試し使いとして利用するのもアリです。
実際に使ってみてから「気に入ったから買う」という選択ができるのは、サブスクならではの魅力ですね。
口コミで選ぶ!評判の良い通販サイト
通販で家具を買うとき、もっとも重要なのが「信頼できるかどうか」です。
レビューや口コミを参考にすることで、失敗を減らすことができます。
ここでは評判の良い家具通販サイトをご紹介します。
1. LOWYA(ロウヤ)
デザイン性が高く、若者に人気。価格帯も幅広く、レビューも豊富。配送も丁寧で安心。
2. ベルメゾン
女性向けデザインが多く、カバー類や小物も充実。品質が安定しており、口コミ評価も高い。
3. モダンデコ
スタイリッシュな家具が多く、インテリア好きにおすすめ。シンプルモダンや北欧系が豊富。
4. ニトリ公式通販
実店舗で確認しつつ、ネットで注文可能。レビュー数も多く、コスパ重視の人に最適。
5. Amazon・楽天市場
幅広い選択肢があり、レビュー機能も優秀。販売者によって対応が異なるため、星の数やコメントを要チェック。
購入前には、「レビュー件数が多いか」「星の平均が高いか」「具体的なコメントがあるか」をチェックしましょう。
特に「組み立てが簡単か」「配送時の梱包が丁寧か」といった実用面の声は非常に参考になります。
まとめ|失敗しない家具選びで、快適な新生活をスタートしよう
新生活を始めるにあたって、家具選びは大きな課題のひとつです。
ですが、「何を揃えるべきか」「どう選べばいいか」「どこで買うのが正解か」さえ押さえておけば、無駄なく・効率的に・そして自分らしい空間をつくることができます。
今回ご紹介したように、
- 必要最低限から始めて生活に合わせて買い足す
- サイズやライフスタイルをしっかり考慮する
- 賢く予算を立て、セールや中古、サブスクも活用する
- ミニマル思考でスペースを最大限活用
- 信頼できるブランドや通販を上手に使う
こうしたポイントを意識すれば、家具選びの失敗はぐっと減ります。
新しい生活を気持ちよくスタートするためにも、「どんな暮らしをしたいか」というイメージを持つことが大切です。
家具は、あなたの毎日を支える相棒。
しっかり選んで、自分だけの快適空間をつくってくださいね。