多くの方がご存じかもしれませんが、野菜や果物に限らず、焼き芋の皮にも栄養がギュッと詰まっています。
焼き芋の皮を含めて食べることは、栄養をより多く摂取できる方法と言えます。
ただし、衛生的にも安全かどうか気になる点ですね。
本記事では、焼き芋の皮を食べるメリットと、その栄養成分について詳しく解説します。
焼き芋の皮、そのまま食べてOK！
焼き芋の皮は、そのまま食べても全く問題ないんです。
市販の焼き芋は、購入前にしっかりと洗浄されているため、安全にお楽しみいただけます。
また、さつまいもの皮には、じゃがいものような毒素が含まれる心配もなく、無理に剥がす必要はありません。
注意：小さいお子様と高齢者には配慮を
焼き芋の皮は基本的に安全で食べられますが、消化に少し負担がかかることがあるため、小さな子どもや高齢者には少し注意が必要です。
体調がすぐれない大人も、無理に消化しづらいものを食べるよりは、体に優しい食べ物を選ぶことが賢明です。
栄養が豊富であっても、体調を最優先に考えた食事選びが大切です。
焼き芋の皮に含まれる栄養とその効能
焼き芋の皮には、捨てるには惜しいほど多くの栄養素が含まれています。
ここでは、その栄養素とその摂取による健康効果について掘り下げてみましょう。
クロロゲン酸
クロロゲン酸は、皮の部分に特に豊富に含まれるポリフェノールです。
この成分には強力な抗酸化作用があり、体内の有害な活性酸素を取り除き、老化や動脈硬化の予防に効果があるとされています。
焼き芋が美容や健康に良いとされるのも、クロロゲン酸が一役買っているのです。
アントシアニン
さつまいもの皮が紫色をしているのは、アントシアニンという成分が関係しています。
この成分はブルーベリーにも多く含まれており、ポリフェノールの一種です。
アントシアニンには抗酸化作用があり、視力のサポートにも効果があるとされています。
特に長時間パソコンやスマホを使用する方には、皮付きで焼き芋を食べることが推奨されます。
食物繊維
さつまいもの皮を含めて食べることで、食物繊維の摂取量をさらに増やすことができます。
皮なしで食べる場合は100グラムあたり約2.2グラムの食物繊維が含まれていますが、皮付きだとその量は約2.8グラムに増加します。
さつまいもの食物繊維は、水溶性と不溶性の両方が含まれています。
水溶性食物繊維は、余分な糖質や脂質を吸収し、腸内環境を整えるのに役立ちます。
一方で、不溶性食物繊維は腸を刺激して便通を促進し、ダイエット中の方にもおすすめです。
ヤラピン
さつまいもを切った時に見られる白い液体、それがヤラピンです。
この成分は消化を助ける酵素の一つで、胃膜を保護し腸の動きを活発にする効果が期待されます。
また、食物繊維と共に摂取することで、腸内環境を整える効果も向上します。
まとめ
焼き芋の皮を食べることに問題はありません。
実際、栄養豊富なため、捨ててしまうのは惜しいです。
クロロゲン酸やアントシアニンなどのポリフェノール類、さらには腸内環境をサポートする食物繊維やヤラピンが皮に含まれているため、皮付きでの摂取がお勧めです。
これまで皮を剥いていた方も、ぜひ皮付きでの食べ方を試してみてください。
もし焼き芋の皮が食べにくい場合は、煮物や他の料理で皮を活用するのも良いでしょう。
