整理整頓をもっと楽しくする7つのアイデアをご紹介します。
整理したいと願っていても、日々の整理が面倒でつい後回しにしてしまい、気がつけばキッチンシンクは皿で溢れかえり、デスクは書類で山をなし、リビングは子供の玩具で散乱し、寝室の床は衣服で覆われています。
このような状況を避けるためには、整理作業をもっと楽しめるような工夫をすることをお勧めします。
現在、整理は面倒でつまらなく感じられ、それが定期的に行うことを妨げているかもしれません。
楽しみを組み合わせる
不要なものを処分したり、毎日家に届く郵便物を整理したりすることに気乗りしない場合は、何か楽しいことと組み合わせてみると良いでしょう。
例えば、好きな音楽を聴きながら作業するなどです。
個人的には、静寂の中、あるいは日常の音を背景に作業をするのが好みで、音楽は使用しません。
しかし、整理が退屈で想像力を刺激しない作業だと感じている人は、頭が空っぽになりがちで、それが退屈の原因です。
そこで、好きな音楽やポッドキャスト、ラジオ番組、オーディオブックを聞きながら、頭を適度に活性化させ、手は不要品を捨てたり、郵便物を整理したりするのが良いでしょう。
「お気に入りのエンターテイメントを聴くのは、整理している時だけ」と決めることで、さらに効果を高めることができます。
整理しなければ、好きなものを楽しむことができないわけですから。
快適な環境での作業
整理を行う際には、快適な空間で作業をすることが、気持ちを良くし、物を捨てることへの抵抗感を減らす助けになります。
もし、現状の部屋が乱雑で居心地が悪いと感じても、意識して居心地の良い場所を作り出しましょう。
全てが散らかっていても、例えば窓辺ならば自然光が入り込み、気持ちの良い空間を提供してくれます。
窓からの景色が美しい、または心を落ち着けるものであれば、作業の合間に外を眺めて休息を取ることができます。
好きな写真を作業スペースの近くに置いておくと、見る度に心が和みます。
また、場所によっては、時間帯に応じてその居心地の良さが変わることもあります。
例えば、私の家の隣にある学校からは、休憩時間になると子供たちの声が聞こえてきて、それが平和な気持ちを呼び起こします。
また、好きな香りを使って空間を演出するのも効果的です。
アロマオイルやお香、茶香炉を使用して、五感を刺激しながら最適な作業環境を見つけましょう。
計画を立てて進める
整理作業を計画的に進めることの重要性は、以前から何度も触れてきました。
断捨離や整理の目標設定は、作業の進め方に迷いが少なくなります。
目的地が明確だと、どの物を手放すべきか判断しやすくなります。
計画を立てることのもう一つの利点は、その過程自体が楽しいと感じられる点です。
例えば、
「床を綺麗にしてヨガスペースを作りたい」
「古い仕事関連の資料を全部処分して、すっきりとした収納スペースを作りたい」
といった目標を持ちながら、整理後の部屋を想像すると、作業に取り組むモチベーションが上がります。
整理の先にある、より良い環境を想像することで、脳はドーパミンを放出し、それが作業へのやる気を促します。
進捗の可視化
整理の過程を明確にすることで、自身がどれだけ進んでいるかを視覚的に確認できます。
乱雑な部屋から整頓された空間への変化を目指す際、その中間にある過程をできるだけ目に見える形で示すことが大切です。
物が多いと、少し整理しても外見上の変化は感じられないことがあります。
しかし、進捗を可視化すれば、昨日よりも今日、整理が進み、部屋がきれいになっていることが分かります。
可視化の方法
進捗を可視化するには様々な方法があります。
- 整理した日にはカレンダーに印をつける、またはシールを貼る
- 50日間連続で整理するという目標を立て、毎日グラフのマスを塗りつぶす
- 整頓された場所のデジタル写真を撮り、アルバムにまとめる
- 毎日の整理日記をつける(紙ベースやデジタル、またはボイスメモで)
- ビフォー・アフターの写真を撮影する
- 月末にその月に達成したことをまとめる(文章、イラスト、写真など形式は自由)
- 捨てた物の数を数え、記録する
- 捨てる前にその物の写真を撮る
これらはほんの一例です。
マイルストーンの設定
マイルストーンは、始点(乱雑な部屋)から終点(整理された部屋、目標)への道のりに設けるいくつかの中間地点です。
いきなり全てを整理しようと思うと圧倒されがちですが、比較的小さい目標を設定して、それぞれをマイルストーンとすることで、作業が遥かに管理しやすくなります。
マイルストーンを達成するたびに、「ここまで達成できた!」という喜びを味わい、自分自身に報酬を与えることで、整理のプロセスがまるでゲームのように楽しくなります。
もし過去に何度も整理に挑戦し、挫折した経験があるなら、おそらくマイルストーンを設定していなかったからでしょう。
すぐに完璧な状態を目指そうとしていませんでしたか?
乱雑な状態が長く続いている人にとって、整理された部屋での生活は想像しづらいものです。
そのため、現在の自分に合った、達成可能な短期目標を設定し、それをマイルストーンとすることが効果的です。
タスクを細分化し、各々をマイルストーンとして設定すると、作業はより簡単になります。
定期的な整理の実践
もし整理整頓が苦手なら、毎日の短いセッションにこだわる必要はありません。
週に一度の整理の日を設けることを提案します。
これは毎日の努力よりも、取り組みやすいかもしれませんし、何もしないよりはるかに良い結果をもたらします。
毎日の作業が苦痛であれば、その活動への嫌悪感が増すだけです。
例えば、好きではない授業が毎日あるのは苦痛ですが、週に一度なら耐えられるかもしれません。
同様に、週に一度の整理であれば、汚れが溜まりにくく、大規模な乱雑さを避けることができます。
週一のセッションは、部屋を定期的にリセットし、適度に管理するのに役立ちます。
持ち物を選ぶ
整理整頓を容易にするためには、持ち込む物の量を減らすことが重要です。
物が多ければ多いほど、整理は複雑で時間がかかり、楽しくなくなります。
したがって、これからは家に新しく物を入れる際には慎重になり、不必要なものは最初から避けるべきです。
物を増やさないための工夫
これ以上整理を困難にしないために、できる全ての対策を講じましょう。
- 家に不要なゴミを持ち込まないようにする(直接ゴミ箱に捨てる、必要のない広告やカタログを断るなど)
- 可能な限り書類をデジタル化し、物理的な clutter(散らかり)を減らす
- 定期的にゴミを捨てる日を設け、家の中を清潔に保つ
- 買い物に行く時間があるなら、その時間を整理整頓にあてる
- 購入する際は包装を減らす選択をし、必要以上に物を増やさない
- 不要な贈り物やサンプル、景品は断る勇気を持つ
こうした習慣を身につけることで、家の中の物を管理しやすくなり、整理整頓がよりシンプルで楽しいものに変わります。
まとめと自主性の重要性
この記事では、片付け作業を楽しむための7つの工夫を紹介しました。
しかし、重要なのは、「やらされ感」を克服し、自分自身で片付けをしたいという意志を持つことです。
「家族がうるさいから」「片付けなければいけないから」といった外部からの圧力ではなく、自分自身の目的のために、自分の意志で行うことが、作業を楽しくさせる鍵です。
紹介した工夫を自分なりにアレンジし、カスタマイズすることで、より主体的に、そして楽しく片付けに取り組むことができます。
自分にとって何が一番効果的か、どのような方法が楽しいと感じるかを見つけ出し、試してみることが大切です。
自分の生活空間を整えることは、単に物理的な空間を整理するだけでなく、心の整理にも繋がります。
自分の意志で、目的を持って片付けに取り組むことで、そのプロセス自体が自己成長の機会となり、生活全体にポジティブな影響をもたらすでしょう。
最終的には、片付けは自分自身との対話であり、自分の内面と外面を整えるための手段です。
自分自身のために、楽しみながら、効果的に片付けを行っていくことが、持続可能な整理整頓のライフスタイルへと繋がります。
頑張ってください。