常に部屋を整えたいと考えています。
動機付けも十分です。
しかしその継続が難しい。
そんな方向けに、楽に続けられる整理整頓のヒントを5つご紹介します。
自分にとって意味のある活動であれば、計画をもって日々取り組むことができるのですが、それが苦手な方もいるのではないでしょうか。
そのような方は、この先をぜひご覧ください。
毎日の必須ではない
最初に提案するのは、「日々何かを捨てなくては」というプレッシャーを手放すことです。
「毎日続けなければ」「何かを捨てなくては」という思いが、動き出せない原因のストレスになっているなら、「毎日やらなくても大丈夫」と思いましょう。
結局のところ、結果的に部屋が整っていればそれで良いのです。
例えば、この年の初めから断捨離を始めて、時々休みながらも、以前よりも部屋が整っていれば、目標に近づいています。
日々の継続が苦手な方は、一日でも整理ができないと、
「また失敗した。いつも途中でやめてしまう」
と失望し、整理整頓を完全に諦めてしまうかもしれません。
努力を続けている人が毎日のブログで報告しているのを読んだり、継続が得意な人から「こんなにたくさん捨てました!」という話を聞くと、自分を責めてしまうこともあるでしょう。
しかし、自分を悪く思う必要はありません。
ただ、取り組むスタイルが異なるだけです。
過去数年間の進捗を振り返り、以前よりも部屋が整っていれば、「私はよく頑張った」と自分を褒めましょう。
そして、今後も、長期間にわたってゆったりと整理整頓を続けていきましょう。
3年や5年を見据え、「この時点で部屋が半分整っていれば成功」というような、リラックスした目標を設定してください。
人生は常に新しいものが入ってきます。
すぐに全てを処分する必要はありません。
完璧を求めずにすすめよう
完璧を目指すあまり、整理整頓が途中で止まってしまうことがあります。
そのため、完璧主義の傾向がある方は、それを手放すことが重要です。
完璧主義とは、現実離れした高い目標を設定し、それに執着する性質を指します。
この性質が原因で、自らに対して不必要なプレッシャーをかけ、結果として何も進まなくなることがあります。
以下のような行動をしているなら、完璧主義かもしれません。
- 片付けをするために特定の時間を設定し、それ以外では何もしない。
- 同じエリアやカテゴリの物を何度も整理する。
- 片付けのスケジュールを立てることができず、行動に移せない。
- 物を捨てる基準を決めかねている。
- 分別を細かくし過ぎて作業が進まない。
- 処分先を決められずにいる。
- どこから始めるか決められない。
- 捨てた物の記録方法に固執している。
- 捨て方や方法論にこだわり過ぎている。
- 保管方法にこだわり、ストレスを感じている。
- ある一つの物が捨てられず、全体の作業が止まってしまう。
これらの「止まっている」状況は、完璧主義が原因であることが多いです。
しかし、片付けで完璧を求める必要はありません。
「大体でいい」「その場で考える」「分からなければ尋ねる」「できなければ専門家に頼む」などの柔軟な姿勢で取り組むことが、結果的に部屋を整える速度を上げます。
入れ替えルールを活用する
新しい物を1つ家に迎えたら、既存の物を2つ手放す「ワンインツーアウト」戦略をおすすめします。
これは、物の量を自然と減らす効果があり、特に整理を継続するのが難しい人にメリットが大きいです。
この方法の利点には、以下のようなものがあります。
- 自然と物の量が減少し、積極的に捨てる必要がなくなる。
- 不要な物を見極める目が養われる。
- 物を買う際により意識的な選択をするようになる。
物を減らす余裕がない時は、「ワンインツーアウト」を試してみましょう。
カテゴリ別に整理する
物を何も捨てなくても良いので、衣類、書籍、雑貨など同じカテゴリの物を一箇所にまとめてください。
これにより、持っている物の量や重複している物に気づきやすくなります。
まとめることで、所有物をより把握しやすくなり、必要のない物を買うことも減少します。
断捨離の一つのメリットは、自分の所有物を正確に把握できることですが、物をカテゴリごとにまとめるだけでも、同様の効果を得ることができます。
私が以前住んでいた家では、本や文房具を一箇所に集めた経験があります。
その量には正直驚きました。
また、外部の倉庫や実家などに保管している物を取りに行くことも一つの方法です。
遠くに保管していると、その物の存在を忘れがちになりますが、忘れても日常生活に支障がなければ、それらの物はもはや必要ないと考えて良いでしょう。
必要な物は、いつでも手に取れる場所に置いておきましょう。
忘れ去られた物を持ち続けることには、実際のところ意味がありません。
片付けや整理整頓においては、完璧主義を捨て、物事を柔軟に考えることが大切です。
「ワンインツーアウト」のような簡単なルールを設けることで、物の量を管理しやすくなりますし、カテゴリごとに物をまとめることで、自分が何を持っているのかをより把握しやすくなります。
これらの方法を取り入れることで、整理整頓を無理なく、かつ効果的に進めていくことができるでしょう。
物を観察して自問自答する
まずは、手放す必要はなく、ただ自分の持ち物をじっくり観察する時間を持ちましょう。
引越しでまだ開封していない箱の中を見たり、本棚の奥深くにしまったままの本を取り出してみたり、食器棚の隅に押し込められたアイテムや、物置や収納室に保管してあるものを確認するのも良いでしょう。
普段は避けている、整理されていないものが入っているとわかっている棚も、この機会に中身を確認してみてください。
そして、そのアイテムたちを眺めながら、以下のような質問を自分自身に投げかけてみてください。
- これは本当に私にとって必要なものだろうか?
- 私はなぜこれを持っているのか、その目的は何だろうか?
- これをどれだけの期間持ち続けるつもりなのか?
- 最後にこれを使用したのはいつか、そしてその頻度は?
- これをずっと保持していると、将来どのような影響があるだろうか?
今日は、実際に手放す作業を行う必要はありません。
ただし、これらの質問を心の中で巡らせてみることで、物の必要性や価値について考える良い機会となります。
質問への答えがすぐに出なくても、または答えが出たとしても、それは問題ありません。
不用品を処分する際に多くの人が自分自身に問うこれらの質問は、捨てるための準備過程の一部です。
実際に手放す行動に移る前の、
見る→質問する→捨てる
のステップのうち、最初の2つを行うことで、後の処分作業がよりスムーズに進むでしょう。
そして、もし質問をした時点で手放す決心がついた場合は、すぐに行動に移しても構いません。
しかし、すぐに手放さない場合でも、そのアイテムに対して新たな認識を持つことで、後々の処分を検討する際に、ずっと容易になるはずです。
このように、持ち物を一つひとつ観察し、自問自答することは、実際に手放すための下準備となるのです。
日常生活の中で、家の中の物を意識的に見るように心がけることが、整理整頓への第一歩となります。
まとめ
ここでは、整理整頓が苦手な方でも取り組めるような、手放し方のコツを紹介しました。
断捨離や不要品を処分する作業に対して消極的な感情を抱くと、行動に移すことが難しくなります。
だからと言って、常に「大変だ」「面倒だ」と思わずに、実際に取り組んでみると、思いのほか楽しい作業であることが多いです。
整理整頓は、自分の生活空間をより快適に、そして心地良くするための一歩です。
少しずつでも良いので、今紹介した方法を試しながら、自分に合ったペースで進めていくことが大切です。